可愛い虫達

2016年8月25日 (木)

開帳100mmの:キイロスズメ

庭の椿のに異様な大きさの蛾が停まっていて名を調べるとキイロスズメと言う様だ。

茶褐色で腹部の両側に鮮やかな黄色帯があるスズメガの仲間で

前翅前縁部や背面は緑色を帯びて、羽の開張100mmに達する大形種だ。

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( キイロスズメ :スズメガ科 :ホウジャク亞科 )

前翅翅頂は鋭くとがり、前縁に沿って帯状に緑色で有る。

それより下方は明るい黄褐色、3~4本の細い線が翅頂部から翅底部に走る。

後翅は黒色、外縁部に黄褐色帯がある。

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( :撮影日 :2016/8/22 :常総市自宅 )

北海道を除く、日本全土、東南アジアからニューギニアまで広く分布する。

平野部で多産し、良く灯火に飛来し、年2回の発生で、蛹(さなぎ)で、越冬する。

チョット見に体の回りに何か毒が有りそうで触らずに過ごした。

2016年5月 9日 (月)

青い羽が目立つ:アオスジアゲハ

アオスジアゲハは、南方を起源とするチョウで、本州中部以北では少ないと言う。

常総市のきぬ総合公園は、水害時大いに活躍し場所だが、ここで写真に撮れた。

停まる事が少なく、何時も元気に飛び回っているチョウだが、シロツメクサに停まっていた。

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(  アオスジアゲハ :アゲハチョウ科 :アオスジアゲハ属 )

東京周辺では、公園等に生息していて、良く見られると言うが、南方系のチョウだ。

もっと南方系のアカボシゴマダラも、常総市でも時々見かけ、関東に定着した様だ。

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( :撮影日 :2016/5/7 :常総市 :きぬ総合公園 )

翅の全体は黒く、中央を通る、澄んだ青い帯が美しく、非常に目立つチョウだ。

帯には鱗粉が無いらしく、鮮やかなパステルカラーに透き通っている。

翅斑は♂・♀ともに良く似ていて、判断するのは困難だと感じる。

2015年11月25日 (水)

大きく逞しくなる:ジョロウグモ

秋になるとジョロウグモが色んな場所でやたら目に着く、先日、常総市弘経寺でも見た。

クモ、昆虫共に節足動物だが、別のクモ網に分類され、昆虫とは別の種類に分類される。

違いは、足の数でクモは8本で、足の生えている位置が胸だけで、昆虫に有る翅が無い。

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( ジョロウグモ :クモ網 :ジョロウグモ科 :ジョロウグモ属 ) 

直径50cm程も有る大きな巣に、ジョロウグモの♀が居座る姿は少々不気味である。

ジョロウグモは漢字で「女郎蜘蛛」と書き、遊女の女郎を連想して付いた名前と思ったが、

調べてみると、昔の人は身分の高い女官の上臈”ジョウロウ”になぞって名付けたと言う。

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( 撮影日 :2015/11/21 :常総市:弘経寺境内 )

”身分の高い婦人、貴婦人等”と有り、昔の人はこの虫の姿を愛し、高く評価していた。

冬が近づくと、産卵を控え、腹部の模様や色合いが鮮やかで、益々大きく逞しく感じる。

腹部を拡大してみると、刺青か歌舞伎役者の様に、何故か怪しげな美しさがある。

2015年10月26日 (月)

ハチか?と驚く:ホシホウジャク

茶色で、後翅の黄色が目立つ、腹部には白い帯が有る、スズメガの仲間を撮影した。

昼間に飛び回り、ツワブキ等の花で、ホバリングしながら長い口を伸ばして吸蜜していた。

名は、ホシホウジャクで、スズメガ科のホシホウジャク属で、蛾の仲間だと言う。

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( ホシホウジャク :スズメガ科 :ホシホウジャク属 ) 

庭のインパチェンスにも蜜を吸いに良く来るが長い口を花に伸ばし、花を次々に移動する。

重そうな体だが、羽を素早く動かし、ブーンと唸らせ、次々に移動し盛んに蜜を吸って行く。

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( :撮影日 :2015/10/22 :常総市 :弘経寺付近 )

蛾なのに、昼間から素早く飛び回り、羽音で、ハチか?と驚く事も有る。

漢字では「蜂雀」と書き、蜂の様な小さな鳥との意味の様だ。

もっと高速シャッターで撮影しないと、羽の模様も解らず、残念な結果だった。

2015年10月18日 (日)

また逢えた:アオスジアゲハ

常総市きぬ総合公園近くを通ると、花壇の中にアオスジアゲハがいた。

何時も元気に飛び回っているチョウだが、珍しく花に止って蜜を吸う姿を撮影出来た。

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(  アオスジアゲハ :アゲハチョウ科 :アオスジアゲハ属 )

東京周辺でも良く見られる様で、公園、照葉樹林、街路樹等に生息していると言う。

南方系のチョウで、もっと南方系のアカボシゴマダラも関東に定着した様な気がする。

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( :撮影日 :2015/10/17 :常総市 :坂手町付近 )

翅の全体は黒く、前翅と後翅に目立つ青緑色の帯が貫いている。

帯には鱗粉が無いらしく、鮮やかなパステルカラーに透き通っている。

翅斑は♂・♀ともに良く似ていて、判断するのは困難の様だ。

2015年8月24日 (月)

紛らわしいな:イチモンジチョウ

先日、多少似たコミスジを紹介したが、同じ仲間のイチモンジチョウに逢った。

きぬ総合公園でも、何度か写真に撮っている、黒字に白の一文字の文様の有るチョウだ。

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( イチモンジチョウ :タテハチョウ科 :オオイチモンジ属 :大きさ 24-36mm )

イチモンジチョウは北海道から九州に広く分布するが、良く似たアサマイチモンジ

と言う種もおり、こちらは青森から山口間に分布し、文様も似ていて非常に紛らはしい。

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( 撮影日 :2015/8/23 :常総市:きぬ総合公園 )

どちらも、黒地に鮮やかな一文字模様を持つタテハチョウの仲間だ。

渓流沿いの樹林周辺に生息し、都市郊外でも普通に見られる。

幼虫の食草は、スイカズラ、キンギンボク等の、スイカズラ科の植物だと言う。

2015年8月20日 (木)

夏の終わりの:ニイニイゼミ

以前何度も行き、セミが多い事を知っていた、つくば市の高崎自然の森に出掛けた。

夕刻頃、色んな種類のセミが鳴き始め、ニイニイゼミの写真を撮った。

色んな緑地等で見られるが、幼虫が生存するには湿気を多く含んだ土壌が必要だと言う。

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( ニイニイゼミ :セミ科 :ニイニイゼミ属 :大きさ 20-24mm )

ニイニイゼミの抜け殻は、全身に泥が付着していて他のセミの抜け殻と大きく違う。

体長20~24mmの小型のセミで、6月下旬から9月上旬にかけて成虫が見られる。

成虫は梅雨の頃の6月下旬から発生し、他のセミより早く鳴き始める。

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( :撮影日 :2015/8/19 :つくば市 :高崎自然の森 )

人の手の届く範囲の木の根元に止まる傾向があるので、素手で捕まえる事も出来る。

卵は枯れ木になどに産みつけられ、約40日で孵化し、幼虫は土中で3年程過ごす。

成虫・幼虫共に口吻を突き刺して、木の汁を吸う、サクラ、ミカン、ビワ等を好む様だ。

今回も桜の幹に止まり、♂は「チー……ジー……」と繰り返し鳴いていた。

 

2015年8月 7日 (金)

赤とんぼより赤い:ショウジョウトンボ

昔ワカサギ釣りに良く行った、牛久沼に久し振りに行ってみた。

牛久観光アヤメ園で、ショウジョウトンボ(猩猩蜻蛉)に逢え写真んを撮った。

猩猩とは体が真っ赤な毛に覆われた伝説の生き物で、赤の代名詞だ。

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( ショウジョウトンンボ :トンボ科 :ショウジョウトンボ属  :大きさ 44-55mm 

幼虫から成虫になる時、翅脈の中の血管に血液を流して羽の形を整える様だ。

トンボは翅が透明なので様子が判り易いが、チョウ等翅がある昆虫にも翅脈があると言う。

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( 撮影日:2015/8/6 :牛久市観光アヤメ園 )

平地や丘陵地の挺水植物が良く繁茂する池沼等、広範囲な止水域に生息している。

赤く目立つので、水面上をパトロールする様に飛んでいる姿を良く見かける。

2015年8月 1日 (土)

前翅に1本、後翅に2本:コミスジ

良く行く弘経寺の境内で、数年振りに、コミスジに逢えた。

やや小さめのチョウで、濃茶色地に三本の白い帯を持つ、タテハチョウの仲間だ。

幼虫の食草はクズ、ハギ、フジ等のマメ科植物で、これらの周辺で見掛ける様だ。

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( コミスジ :タテハチョウ科 :ミスジチョウ属 :大きさ 22-30mm )

林の周辺で見られ、滑空と小さな羽ばたきを繰り返す独特の飛び方をする。

低地や丘陵地の林の周辺で見られ事が多い様で、山麓のチョウの様だ。

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( 撮影日 :2015/7/30  :常総市:弘経寺 )

成虫は4-11月まで長期間見られ、その間に1-4回発生する。

白帯は前翅に1本、後翅に2本あり、この帯模様が「三」の字に見える。

数回パタパタと羽ばたき、暫く翅を休めて滑空する特徴的な飛び方をする。

2015年7月20日 (月)

害虫だったのか:ナガメ

小さな畑に植えたダイコンの葉に見慣れない鮮やかな虫が10匹程いた。

ナガメ《菜亀》と言う名で、黒い体に赤く鮮やかな模様が特徴のカメムシの仲間だ。

アブラナ科の植物に集まるため、菜のカメムシ=ナガメと言うのが和名の由来と言う。

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( ナガメ :カメムシ科 :Eurydema属 )

体長、10mm以下の小型の昆虫で、年2回の発生し、落ち葉の下で成虫で越冬する。

成虫、幼虫ともに葉の汁を吸い、白い傷を残し、商品価値を著しく下げる様だ。

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( 撮影日 :2015/7/15 :常総市:自宅 )

殺虫剤のスミチオンを散布してみたが、効果が少なく、外見が鮮やかで目立つので、

見つけたら捕獲し駆除するのが効果的だが、意外と素早く逃げるのには、参った。

あすなろの里で見た、防虫ネットを被せ、成虫の飛来を防ぐ方法も有効な様だ。

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