野草・雑草・草花

2017年4月22日 (土)

蔓日日草:ツルニチ二チソウ

ツルニチ二チソウを水海道天満町で見つけ写真に撮ったが、今盛りの様でした。

つる性の多年草又は亜低木に分類され、ツルニチニチソウと小型のヒメツルニチニチソウ

の2種が良く知られている。

どちらも、茎が地表を這い、節から根を下ろして広がる。

Dsc_0020q

( ツルニチニチソウ :キョウチクトウ科 :ツルニチニチソウ属  :常緑蔓性植物 )

グラウンドカバーやコンテナ、吊り鉢の縁から垂らす等、長いつるを生かして利用される。

花は春から初夏にかけて、立ち上がる茎の葉腋に青や白色の花を咲かせますが、

花よりもむしろ、葉に斑の入る品種がガーデニング素材として親しまれている。

Dsc_0016q

( 撮影日 :2017/4/19 :水海道天満町 )

緑葉に白や黄色の斑が入る品種があり、斑の入り方にもバラエティが有る。

斑入り品種は花つきがあまり良くありません。

耐寒性、耐陰性、耐乾性に優れ、周年観賞出来る。

2017年4月 5日 (水)

青紫色の:ムスカリ

ムスカリは秋に球根を植えると春に花を咲かせ、花後に葉が枯れて球根の形で夏を終る。

壺形や長だ円形の花を1本の花茎に沢山咲かせる。

色は青紫、白、黄、黄緑等が有り、斜め下-下向きに付くと言う。

球根が増えて窮屈になり数年に1回植え替える、花が終る頃花茎は付け根から切り取る。

Dsc_0010

( :ムスカリ :キジカクシ科 :ムシカリ属 :球根草 ) 

花後、残った葉を切りたくなりますが、花後、葉が青々と茂っている間は切らない。

葉は日を浴びて栄養を作り、その栄養が球根に蓄えられるからだ。

充分に栄養を蓄えられると球根は大きくなって、翌年の花も期待出来る。

Dsc_0012

( :撮影日 :2017/3/3 :常総市豊岡町 自宅 )

午前中は日が当たり、午後から明るい日陰になる様な場所でも充分育つ。

日当たりの悪い場所だとひょろっと間延びしたり、花付きが悪くなる。

肥料は球根を植え付ける際にゆっくり効く粒状の肥料を土に混ぜ込んで置く。

数の目安は5号鉢(直径15cm)で7球程度、庭植えなら5cm~15cm間隔で植え付ける。

2017年3月27日 (月)

ヒマラヤ雪の下:ヒマラヤユキノシタ

ヒマラヤユキノシタと言う名前が付いており、ヒマラヤ山脈周辺が原産地となっている。

開花時期は2月~4月で花色は、ピンク色。

ヒマラヤ山脈に分布する、毎年花を咲かせる多年草で、極めて耐寒性が強くて、

育て易く、日本でも広く普及している。

Dsc_0020r

( :ヒマラヤユキノシタ :ユキノシタ科 :ベルゲニア属 :常緑樹 )

地面を横に這うように伸びる太い根茎から、団扇や杓文字の様に見える、

光沢のある大きな葉を出す。

春になると花茎を長く伸ばして、その先に淡いピンクや白の花をまとめて咲かせる。

Dsc_0022r

( :撮影日 :2017/3/22 :常総市豊岡町 )

生長は比較的ゆっくりですが、環境が合えば余り手間も掛らず毎年花を楽しませてくれる。

丈はあまり高くならず横に広がり、常緑性で地面を覆うグランドカバーにも利用される。

ヒマラヤユキノシタを含むユキノシタ科ベルゲニア属は10種前後が知られ、

それらを掛け合わせて作られた交雑種もある様だ。

2017年3月18日 (土)

零れ種で育つ:リナリア(姫金魚草)

ゴマノハグサ科リナリア属の一年草で、秋まきのとして栽培されている。

ヨーロッパ西部のイベリア半島から北アフリカに分布している。

高さは30~40cmになり、「あま(亜麻)」に似た線形の葉が対生または輪生している。

Dsc_0011

( :リナリア :ゴマノサグサ科 リナリア属 :一年草 )

4月から7月頃、赤色やピンク色、紫色、白色等の花を咲かせ楽しませてくれる。

別名で(姫金魚草)とも呼ばれる。

「リナリア」の仲間には、草丈の低い一年草と、草丈の高い多年草とがある。

Dsc_0007

( :撮影日 :2017/3/11 :常総市豊岡町 )

一年草には、ピパルチタ種とマロッカナ種から作出された数多くの園芸品種がある。

いずれも風通しの良い涼しい気候を好み、零れ種でも良く増える。

作型は、品種によって異なる場合が有り、タネ袋に記載されている内容を良く確認する事。

2017年3月15日 (水)

球根植物:イフェイオン(ハナニラ)

ハナニラの仲間は、主に南アフリカのメキシコ~アルゼンチンにかけ約25種が分布する。

最も良く流通しているのはユニフロルム種で、一般的に「ハナニラ」と言うと本種を指す。

黄色い花を付けるセロウィアナム種や、晩秋から白い花を付けるパルビフローラ種も流通する。

Dsc_0015

( :イフェイオン(ハナニラ) :ヒガンバナ科 :ハナニラ属 :球根植物 )

ハナニラは3月~4月、黄花ハナニラは2月~4月、パルビフローラは11月~12月に咲く。

細い花茎の先に、花径2㎝~3㎝の小さな花をほし咲かせる。

6枚の花弁には中央に線があり、花は愛らしい星型の形をしている。

Dsc_0017

( :撮影日 :2017/3/9 :常総市豊岡町 )

葉はニラのように細長い線形で地際から茂り、ニラの様な匂いが有る。

「ハナニラ」の名前はこの匂いに由来していますが、食用のニラとは別属の植物で、

こちらは食用では無く、丈夫な性質で育て易い植物だ。

植えっ放しで手のかからない球根で、自然分球やこぼれ種で良く増える。

2017年3月 9日 (木)

田畑の雑草:ホトケノザ

この時期、常総市のきぬふれあい公園には沢山のホトケのザが咲いている。

開花時期は、2/5~5/末頃、高さ10~30cm、人里に咲く越年草。

半円形の葉が茎を取り囲んでつくようすを蓮華座に見立てている。

Dsc_0055a_1

( :ホトケノザ :シソ目 :オドリコソウ属 :一年草越年草 )

浅い春のうちに何時の間にか咲き出したかと、耕作前の田畑を一面赤紫色に埋す。

秋に芽ばえ、春に花を咲かせて実を結ぶ。

この生活史が、里山の生活サイクルと良く噛み合っている様だ。

Dsc_0052

( 撮影日 :2017/2/24 :きぬふれあい公園 )

気をつけて見ていると、秋の深まった頃にもう花を咲かせている気の早いものもある。

ホトケノザの方は、葉の間からすくっと立ち上がるのでまちがえることはない。

春の七草のホトケノザはキク科の別の種類を指しており、別の種と言われる。

2016年11月25日 (金)

蕎麦の花の様:ヒメツルソバ

常総市の高野町で見慣れない花が沢山見つけ調べるとヒメツルソバと言う名の様だ。

原産地はヒマラヤですが、日本でも半野生化する程良く増えると言う。

春~秋迄ソバの花に良く似た直径1cm程の小花が多数集まるピンク色の花を咲かせる。

Dsc_0018

( ヒメツルソバ :ダテ科 :イヌダテ属 :多年草 )

葉は緑色でV字形の茶色い模様が入り、秋になると紅葉する。

茎がほふくし、土に接した節から発根して広がっていきます。

Dsc_0026

( 撮影日 :2016/11/23 :常総市高野町道路付近 )

花壇に植える時は、広がり過ぎて他の植物に影響が有るので、適宜切り戻しをする。

暑さと乾燥に強いので、夏のグラウンドカバーにもお勧めの花だ。

関東地方以西であれば、冬は地上部が枯れますが、根は残って冬越する。

2016年11月 5日 (土)

黄色の菊似の:ツワブキ

今年は少し早咲きの様で既に花の一部が枯れ初めている様で日陰を探した。

本州の東北南部より南、四国、九州、沖縄に分布する毎年花を咲かせる。

主に海がごく近い海岸線に自生し、日本以外では台湾にも自生が見られと言う。

冬でも緑の葉っぱが枯れずに茂っていて、古くから庭園の下草等に植えられる。

Dsc_0010

( ツワブキ  :キク科 :ツワブキ属 :多年草 )

鉢植えでも楽しめ、病害虫も少なくて日本の気候にも合い、付き合い易い植物だ。

葉の表はワックスの様な層でコーティングされており、ツヤツヤした光沢が有る。

裏側や軸は茶色っぽい毛で被われている。

Dsc_0018

( 撮影日 :2016/11/3 :常総市豊岡町 )

これらコーティングや毛は潮風や乾いた風から本体を守っていると言われる。

秋から冬に地際から長く花茎を伸ばして、キクに似た一重の黄色い花を咲かせる。

花後はタンポポの綿毛の様なタネができ、風に飛ばされて散っていく。

2016年10月27日 (木)

紫色が美しい:ムラサキツユクサ

ムラサキツユクサは、梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばす様に大きな3枚の花弁を優雅に広げ。

朝露にぬれた姿にはしっとりとした美しさが感じられる。

品種も多く、色とりどりに競い合うように咲き続けると言う。

今回は豊岡町の354号線道路脇で見つけましたがこちらは青い花が非常に美しかった。

Dsc_0011

( ムラサキツユクサ ツユクサ科 ムラサキツユクサ属 :多年生 

特に雄しべはひげ状で、赤や青に色づき、良く見ると個性豊かな花だ。

一つ一つの花は1日でしぼんでしまうが、6月~7月を中心に毎日次々と咲き続ける。

午後には花がない状態になるが、雨天や曇天の日には夕方頃まで咲いている。

Dsc_0004

( 撮影日 :2016/10/26 :常総市豊岡町 )

ムラサキツユクサは、北米原産の交配種が多く、多数の園芸品種が育成されている。

一般に交配種を総称してオオムラサキツユクサと呼ぶ事が多いと言う。

タネがよく実り、こぼれダネでもふえるので、個体差が多く見られる。

2016年10月20日 (木)

真っ赤な丸玉:コキア

日中の最低気温が例年より高く、コキアの紅葉が例年より遅れて居たのだが、

ここ数日の朝晩の冷え込みにより「紅葉見頃」を向えました。

ご近所の庭先や道端で、ふわふわコロンと丸い植物を見掛けた事は有りませんか?

夏の間はグリーンなのに、秋にかけて次第にポっと赤く色づく、この丸い名は「コキア」。

Dsc_0046

 ホウキグサ( コキア ) :ヒユ科 :バッシア属 :一年草 

別名ホウキグサと呼ばれてきた、実は日本でも馴染み深い植物だと言う。

コキアが広大な丘一面を赤く染める人気スポットが、茨城県の「国営ひたち海浜公園」。

草丈は30cmから1.5m程に成長し、細かく茂る茎葉がこんもりと丸まった姿が可愛い。

Dsc_0050

( :撮影日 :2015/10/18 :常総市 :水海道豊岡町付近 )

日本では「ホウキグサ」等と呼ばれ、枯れた枝を束ねてホウキとして利用されていたとか。

約半年程の一生の中で、様々な表情に変化し、見る者を楽しませてくれるコキア。

種が落ちると翌年の春に自然にモコモコ生えてきて、非常によく増える様です。

より以前の記事一覧