春の花:クサボケ
ボケは庭木や盆栽、生け垣、切り花として観賞され、200を超える品種が栽培されている。
観賞だけではなく、香りのよい果実を使って果実酒やジャムを作る事が出来る。
ボケ属は、日本原産のクサボケ、中国のマボケとボケの3種からなる落葉低木類だ。
ボケの渡来時期は、平安初期以前で有るとされている。
元禄年間の園芸書には、淀ボケや八重ボケ等の多少の品種が記録されている程度で、
明治時代にも殆ど園芸品種は発達しませんでした。
大正に、新潟市と川口市を中心としたボケのブームが起き、東洋錦や日月星が作出され。
昭和40年頃から、数多くの品種が発表され、ボケの第2次ブームが起こりました。
日当たりの良い場所で、乾燥し過ぎない土壌であれば、土質を選ばずに良く生育する。
( ボケ :バラ科 :ボケ属 :落葉低木 )
棘が有るので、人や動物の侵入止めの生け垣にする事ができますが、
鉢植えは、通年よく日の当たる戸外で管理し、開花期には室内に取り込んで観賞します。
夏の高温期には、土壌の乾燥を避けるために、半日陰に移動させます。
植えつけから間もなくは、乾いたら水を与えるが、真夏に乾燥する時以外、水やりは不要。
鉢植えは極端に乾燥させると、葉が枯れたり、蕾が落ちたりする。
( 撮影日 2018/3/24 常総市豊岡町 自宅 )
浅鉢に植えて販売されていることが多いので、水は落葉期には少なめ、春と秋は、
1日1回程度、夏は十分に与えて、乾燥させないように管理する。
庭植えは1月上旬~2月下旬に寒肥として、緩効性の化成肥料や固形の発酵油粕を施す。
鉢植えは、開花後のお礼肥として4月上旬~5月上旬に、又、株が充実する9月下旬に、
緩効性の化成肥料や固形の発酵油粕を施す。
赤玉土小粒5、鹿沼土又は軽石の小粒3、腐葉土又はピートモス2の用土等を使う。
秋に熟した果実を収穫し、水で洗って果肉を落として、赤玉土小粒等に直ぐに巻ます。
戸外に置き、乾かさない様に管理すれば、春に発芽します。