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2018年2月

2018年2月18日 (日)

寒い冬なのに:フクジュソウ

フクジュソウ(福寿草)は北海道から本州の山野に多く見られる「春植物」だと言う。

人里に近い所でも大群落を作るので、花の歳時記には必ず登場する。

庭の福寿草も早春のウメの花が綻ぶ頃から蕾をもち上げる。

後を追う様に咲く黄色の大輪花はとても見事なフクジュソウだ。

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( フクジュソウ :キンポウゲ科 :フクジュソウ属  :耐寒性多年草 )

花茎を伸ばしながら、細く切れ込んだニンジンの様な葉を広げ、

晩春の頃から葉を枯らし、落葉します。

「福を招く」と言うおめでたい名前から、お正月の鉢花としても人気が高く、

園芸店のみならず年の瀬の夜店などで地掘り苗が売られている。

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( 撮影日 :2017/2/17 :常総市豊岡町自宅 )

本来は根が大きいのですが、販売苗は意外に根が切られている物が多くある。

苗選びはその後の成長に差が出るので、

鉢植えなら、なるべく芽のしっかりした大きめの株、

地掘り苗なら根が沢山ある株を選ぶと成長が良いと言う。

江戸時代より多くの変わり花が選別され、古典園芸品種も多く見られ、

近年はマニアの収集欲をさらに高めている。

2018年2月10日 (土)

匂いが素晴らしい:ウメ

ウメは中国原産の花木で、朝鮮半島を経由して日本に渡って来たと言われている。

正確な渡来時期は未だ解っていませんが、『万葉集』では100首を超える歌が

詠まれている事から、奈良時代には既に栽培されていた様だ。

アンズ、スモモと複雑に交雑している為、主に「花ウメ」を園芸上は諸説の分類がある。

「実ウメ」も同じ種であり同様に分類できるが、「実ウメ」の分類は一般には用いられない。

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( ウメ :バラ科 :サクラ属 :落葉高木 )

観賞価値の高い花を咲かせる「花ウメ」と

薬や食品加工用に向く良質の実をつける「実ウメ」に分けられる。

目的の違いにより剪定方法や肥培管理など栽培方法が異なる。

花ウメの観賞対象は花のほかに香りや、幹の形や枝ぶりだ。

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( 撮影日 :2018/2/9 :つくばみらい市絹の台 

寿命の長い樹木なので、年月をかけて樹形をつくるのも楽しみの一つだ。

「花ウメ」にも非常に多くの品種があり、研究者によりいくつかの分類法があると言う。

中でも、明治時代に書かれた『梅譜』の著者である小川安村が、

木の性質や花の特徴などから「性(しょう)」というグループに分けたものを基本にして、

其々の「性」を野梅系、緋梅系、豊後系の3つの系統に振り分けた分類法が知られる。

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