食べてみたいな!:温州ミカン
温州ミカンと言っても、多くの品種があり、厳密に言うと其々に栽培方法で差異が有る。
全ての品種の栽培法を纏める限りが有る為、今回は温州ミカンの系統の特性を、
特に熟期による分類をもとにアプローチする事にする。
温州ミカンは、約500年前に現在の鹿児島県長島町鷹ノ巣で、
中国から持ち帰ったカンキツのタネから偶発発生したと言われている。
( 温州ミカン :ミカン科 :ミカン属 :常緑樹 )
それが福岡県や長崎県を中心に九州各地へ広がり、
さらに、瀬戸内、近畿、東海地方へと伝わって行きました。
栽培面積が増加するにつれ、在来系(原木由来)をはじめ各種系統へ分化し、
これらの系統から普通温州、早生温州、極早生温州の各系統が枝変わりや
珠心胚実生に寄って発生していきました。
( 撮影日 :常総市大輪町 :2017/11/29 )
早生温州は、普通温州の芽状変異として発見されました。
「宮川早生」が発見されてから品種特性が安定し、現在栽培されている早生温州は
「宮川早生」あるいは「宮川早生」の枝変わり系統、「宮川早生」の珠心胚実生由来の
「興津早生」、及びその枝変わり系統で占められている。
普通温州に比べると樹勢はやや劣るものの比較的良好で、着花および結実性もよく、
熟期は10月下旬~11月上中旬だ。
普通温州に比べると油胞が小さく密生し、果面が滑らかで、果皮も薄いのが特徴。
また、食味は良好で完熟期にはじょうのう膜が薄くなる。
植え付け後は、日中の気温が高く、風が遮断できる場所を選んで育成する。
肥料はチッソを月1回、1本当たり1g施し、翌年は同じ鉢で側枝(春枝)を育成する。
優良な側枝群を形成する為、萌芽直前に新梢発生促進剤を散布するとかなり有効だ。
土が崩れない様に、大事に鉢から抜き、苗木を配置し、
水鉢が出来る程度まで培養土を足します。
定植後、側枝に夏枝が発生しますが、その枝に翌年着花するので剪定はしません。
8月上旬から収穫期までは乾きぎみにする。
特に収穫後は、秋肥の吸収と光合成を促進させるため、充分に水やりをする。
主幹の基部から発生する強い側枝を剪定する事が最も重要です。
また、下垂した枝も併せて切り取り、摘果は、葉果比20~25で行う。
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コメント
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宇都宮に住む親戚が庭で1本栽培していて
この時期よくいただきますよ。
結構甘くて美味しいですね。
宇都宮から筑波山のあたりが北限のようですね。
投稿: M | 2017年12月 3日 (日) 17時17分
Mさん:やはり北限が有る様ですね。
秋田では見かけませんので・・・・・・。
この辺が北限ですかね。
この辺で見ると木に生っているのを見ると
甘くて美味しそうですね。
投稿: QG | 2017年12月 4日 (月) 12時07分