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2010年1月

2010年1月30日 (土)

冠羽が特徴の:タゲリ

タゲリを取上げるのは3度目になりますが、いつ見ても美しいなと感心する。

野鳥に興味を持つきっかけとなったのは、タゲリに逢ってからだ。

初めて見たのは常総市の伊左衛門新田町の冬枯れの田んぼの中だった。

こんな面白い野鳥がこんな近くに普通にいるのだなと思ったのは15年位前だった。

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( タゲリ :チドリ目 :チドリ科 :全長約 31.5cm :冬鳥 )

当時、野鳥の生態をあまり知らない私には、その後何年も逢えなかった。

野鳥の来る時期や、来る場所を知るにつれ意外と簡単に逢える様になった。

先日もつくば市の田んぼで田んぼの土を耕している耕運機の後には

沢山のタゲリ・セキレイ・ツグミ等が後を追いかけて餌を漁っていた。

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( 撮影日  :2010/1/24  :常総市:きぬふれあい公園 )

写真は常総市のきぬふれあい公園のスイレン池近くでの撮影だが

理由は良く解らないのですが、野焼きの後にも良く集まる様だ。なんでだろう?

前回のタゲリの投稿はこちらです。

2010年1月27日 (水)

冬羽のムナグロ

近所の豊岡球場は、土日は少年野球で賑わうが普段は静かで野鳥も沢山見られる。

昨年もタゲリの群が球場の芝生の中に居て驚く事が有ったのだが、

先日も、初めて見る2羽のムナグロがいて写真に撮る事が出来た。

冬羽のムナグロは、顔や胸、腹にかけての黒羽もすっかり消え別の野鳥の様だ。

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( 冬羽のムナグロ :チドリ目 :チドリ科 :全長 約 24cm :旅鳥 )

背中の黄色の模様は美しく、非常に印象的だった。

シベリアやアラスカで繁殖し、冬季はオーストラリアや東南アジアに渡り越冬する。

日本へは春と秋の渡りの時期に旅鳥として全国に飛来する。

南西諸島や小笠原諸島でも、越冬する個体もあると言う。

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( 撮影日 :2010/1/24 :常総市:豊岡球場 )

冬羽は全身に黄色と黒の細かい模様で夏羽の写真からは想像も付かない姿だ。

野鳥は、夏羽・冬羽・幼鳥・雄・雌等で姿が大きく変わる種も多く困りますね。

また、1/24は休日でグランドでは少年野球で賑わっていたが

ムナグロは、直ぐ近いの空き地で、静かに餌を探していた。

2010年1月23日 (土)

陽気に膨らむネコヤナギ

毎日、一月とは思えない暖かな陽気の日が続いていますね。

鬼怒川の河原へ行ってみると予想通りネコヤナギの蕾が膨らんでいた。

一足早く花を咲かせることから、春の訪れを告げる植物と言われる。

和名は特徴的な銀白色の毛で目立つ花穂を、猫の尾に見立てた様だ。

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( ネコヤナギ :ヤナギ科 :ヤナギ属 :落葉高木 )

雌雄異株であり、春に葉の展開に先立って花序を出す。

雌花序は絹毛が目立つのでふさふさとした感触である。

写真は開花したばかりで、未だ冬芽の殻=烏帽子を残している。

雄花序は葯が紅色で、全体が紅色に見えるがやがて葯が黒色に変わり長くなる。

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( :撮影日 :2010/1/23 :常総市:鬼怒川 )

他のヤナギ類よりも水際に生育し、護岸のテトラポットの直ぐ脇に育っている。

葉は細い楕円形で艶がない、初夏には綿毛に包まれた種子を飛ばす。

樹液もカブトムシやクワガタムシ、カナブン、スズメバチの好物である。

ネコヤナギの花穂は生け花にもよく用いられる様だ。

2010年1月19日 (火)

シモバシラかな?:ランタナの木

先週から寒い日が続いていますが、1/18の常総市の朝の気温は-4℃まで

下がった様で、今年一番と思える位の寒い朝でした。

庭に地植されているランタナの木の幹にはビッシリ霜(氷)が付いていました。

何か似た図を図鑑で見た事があり、調べるとシモバシラと言うシソ科の植物があり

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寒い日には枯枝の茎から毛細管現象で地中の水分が吸い上げられ

茎の隙間から出て、凍る姿が霜柱の様に見える事から付いた名前の様だ。

ランタナでも同じ様な現象が発生している様なのだか、

枯枝ではなく生きている枝での発生で、この様な現象をなんと言うのでしょう。

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( ランタナ :クマツヅラ科 :ランタナ属  :撮影日 :2010/1/18 :自宅 )

霜柱や氷柱でもないし、樹氷でもなさそうだし、チョット不明ですね。

寒い朝のイタズラの様ですが、今日はから暖かな日になり、見られない。

なんでランタナのみに発生するか不明ですが幹の組織が弱い感じも有りますね。

この現象の発生した木は大丈夫なのかは、春を待つしかありませんね。

2010年1月14日 (木)

再び逢えたルリビタキの♂

昨年は、つくば市の高崎自然の森にルリビタキの撮影に何度も出掛けた。

青い羽根の美しい♂の写真は良く撮れず、ブログには申し訳ない写真を載せた。

春頃から森や遊歩道の整備を行ったせいか今年は心配していた通り現れない。

野鳥の会の1月の探鳥会で常総市のあすなろの里に行くと沢山の鳥に逢えたが

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( ルリビタキの♂ :スズメ目 :ヒタキ科 :全長 約 14cm :冬鳥 )

今回特に嬉しかったのはルリビタキ♂に逢え写真に撮れた事だ。

昨年は対岸にある県立自然博物館の庭で逢ったのが初めてでしたが

対岸ですので、こちらに現れても不思議ではありませんね。

ここのルリビタキは人懐っこい様で、我々の後を追って来た様です。

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( 撮影日 :2010/1/10 :常総市:あすなろの里 )

探鳥会会員の周りに何度も現れ、ほぼ全員に姿を見せてくれました。

ルリビタキの♂は、私の野鳥図鑑の表紙にも使用されている程美しい小鳥だ。

昨年、紹介した高崎自然の森の記事も合わせてご覧下さい。

2010年1月11日 (月)

夕焼けの望遠富士:常総市

望遠富士の楽しめる、空気の澄んだ季節となり、色々と訪ねている。

常総市の中の好きな観察ポイントは、小貝川の右岸堤防からの風景で、

場所は旧石下町豊田で、S61年の台風10号により堤防が決壊した場所から

約500m下流の所でこの付近の民家も、多分水害に遭われた場所と思われる。

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( 常総市の望遠富士 :撮影日 :2010/1/7 :小貝川右岸:常総市豊田付近 )

比較的視界が開けており、遠くに見える民家の庭のケヤキのシルエットが好きだ。

望遠富士で最も困るのは送電線で富士山の中に鉄塔が大きく入る事や

山頂の直ぐ上を送電線が走る場所を避けるとそう簡単には見つからない。

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この場所も後少し行くと送電線や鉄塔の他、前景が邪魔をする事になる。

夕焼けの空の色は刻々と変わり、上下の写真の撮影時間差は僅かに4分ですが

夕暮れの太陽の描く風景には感動する。

2010年1月 8日 (金)

タヒバリ:2

牛久沼の周辺を回って見た、沼の水を小貝川に放水する機場に行った。

この付近にも水鳥は多くカモの仲間やコブハクチョウ・カワウが多数見られた。

牛久沼排水機場の駐車場には誰かがパン屑をまいたらしく

ハトやスズメが群がっていた、中に1羽だけタヒバリがおり、撮影した。

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( タヒバリ :スズメ目 :セキレイ科 :全長約16cm :冬鳥 )

牛久沼付近はタヒバリの住み易い場所の様で去年も撮った事がある。

冬には河川や湖沼などの水辺、海岸の波打ちぎわなどに現れるそうだ。

繁殖地は、シベリアの山岳ツンドラで、山麓スロープのガレ地だと言う。

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( 撮影日 :2010/1/4 :牛久沼排水機場の駐車場 )

タヒバリに限らないが、こんな小さな体で渡りを繰り返すのは大変な感じである。

3000kmもの距離を移動してやって来る渡り鳥を暖かな心で迎えたいものだ。

タヒバリの記事も2度目で旧記事も宜しく

2010年1月 4日 (月)

地面に張り付く冬のタンポポ

皆さん:明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

今回は皆に親しまれているタンポポを最近撮影した事について紹介する。

福岡堰は、秋遅くに草刈りが行われて、タンポポも根元まで切取られたので

寒さのためか伸びきれず、地面に張り付いているのに黄色い花を付けている。

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( セイヨウタンポポ :キク科 :タンポポ属 :撮影日 :2010/1/2 :福岡堰 )

私は年賀状にはその年の干支と春らしい花の図案を記す事を基本にしている。

タンポポも数年前に使ったが、図鑑での花期は、3-5月で春の花なのですが

周りを見ると寒さに耐え一年中咲いている非常に強い花の様である。

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タンポポ属の分類は複雑の様で日本にも20種以上が自生していると言う。

一般に言うセイヨウタンポポと日本種の分類は、ガク片(萼片、総苞)で区別する。

写真の様に、反り返っているのはセイヨウタンポポで、区別出来ますが

両者の遺伝子結合で中間型も出来るなどどんどん難しくなりますね。

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